成功した土地探しの秘密
~ 土地探しにかかるその前に ~
まず土地購入のために一体どういう費用が、
別途でかかるのかを把握することから始めましょう。
結構ありますので、抜けの無いよう、しっかりと把握しましょう。
✔土地代金・・・
広告に掲載されている土地そのものの御代です。
✔仲介手数料・・・
土地の仲介をしてくれた不動産屋さんに支払う手数料です。
(最大で、土地代金の3%+6万円に消費税を乗じた金額です。)
✔固定資産税精算金・・・
売主さんが前払いしている年間の固定資産税を引渡し日を境に日割り計算し、
売主さんに支払います。
(地域によっては都市計画税も別途かかります。)
✔境界基礎工事代金・・・
分譲地であれば、隣との境のブロックフェンスの基礎工事費です。
(隣と折半が多い)
隣との境に塀がない場合、設置しなければいけないことも
あるので、しっかりとチェックしてください。
✔水道加入金・・・
市町村に支払う水道メーター設置や使用権利の費用です。
市町村によって異なる場合があります、
その水道課で確認することが大切です。
✔所有権移転登記費用・・・
土地を購入する際に自分の名義に変更するための
手続きにかかる費用です。
また、
購入した土地が宅地(家を建てられる地目)になっていない
場合(田や畑など)は、
別途、地目変更登記費用が掛かりますのでこちらも
しっかり確認をしましょう。
これら6項目は、ほぼ全ての土地で必要になってくるので、
しっかり覚えておいてください。
これらの他にも、
場所によって排水許可の排水負担金が必要になったり、
水道が敷地内に引き込まれていない場合、
水道管を引込むための水道引込工事費が必要になったり、
今は、畑や田んぼ等の土地を購入するとなれば、
造成工事費や地盤改良費などが
必要になってくるでしょうから、
そういった費用も考えながら、土地探しをしていきましょう。
それらを差し引いた上で、土地予算を出し、
土地探ししないと予算オーバーしてしまいますから。
雑誌や新聞広告、
そしてインターネット広告に載っている
土地代以外にも色んなお金がかかるんだということをしっかり
把握していただければと思います。

多くの人が土地探しで陥る落とし穴
ほとんどの方が『日当りがいい土地を買いたい!』と
思っていることでしょう。
この日当りがいい土地というのは、
一般的に南側に道路が接しているいわゆる『南道路の土地』ですが、
太陽の光が入る南側に、光を妨害するものが建たないことから、
良さそうに思えるこの『南道路の土地』には、
2つの落とし穴が潜んでいます。
まず1つ目の落とし穴ですが、
『土地の値段が一番割高な上、誰もが狙っているため
手に入りにくく、価格交渉をする余地がない』ということです。
他のみなさんも、あなたと同じようにせっかくなら日当りが
いい土地を買いたいと思っています。
ですから、競合が多い日当たりが良さげな土地というのは、
すぐに売れてしまうことがほとんど…
偶然出会ったとしても、
もちろん価格交渉の余地など全くないでしょうし、
その土地が良いかどうかも分からない状態で即決を迫られることに
なるでしょう。
需要が高い土地は、価格設定も割高にしてあり、
土地に予算を使い過ぎて肝心の家に予算が回せなくなってしまう・・・
はたまた、家まで予算オーバーしてしまうとなると、
住宅ローンの支払いに負担がのしかかり、
建てた後の生活が苦しくなってしまうというリスクを持っています。
2つ目の落とし穴は、
「日当たりはいいのですが、人目が気になる暮らしにくい
家になってしまうかもしれない・・・」
ということです。
日当りが良い土地の家を設計するなら、
ほとんどの住宅会社が南に大きな窓をつくるでしょうし、
あなたもそういう設計をきっと望むことでしょう。

しかし少し冷静に、そこでの生活を想像してみると…
あなたの土地の南の道路、そこには車や人が通り、
隣近所だけじゃなく知らない方からも家の中が丸見え?
そうなると、人目が氣になり
リラックスしてリビングで過ごせなくなってしまうので、
カーテンを常に閉め切るようになってしまいます。
明るくて日当たりが良さげな家の計画が、
人目が氣になることから窓もカーテンも閉め切り、
暗くて風通しが悪い家に一変…。
これでは、なんのために日当たりのいい土地を高いお金を出して
買ったのか分からなくなってしまいますよね。
ですから、日当たりが良さそうな土地も、
設計の時に何らかの工夫をすることもお奨めします。
ということで、
誰もがいいと思っている『南道路の土地』でさえも、
メリットばかりでなくデメリットもありますので、
土地に完璧さを求め過ぎず、ポイントを絞って土地探しをして参りましょう。
土地を見極めるための3つのポイント
日当たりが良さそうな『南道路の土地』であったとしても、
“日当たりが保証されそう”
というメリットの裏には、その日当たりの恩恵が受けられる家の
設計にはひと工夫が必要・・
とか、割高かつ価格交渉が困難で、
即決しなければ誰かに奪われてしまうので、ゆっくり考える時間がない・・という
デメリットが潜んでいることをお伝えしましたが、
全ての土地が
このようなメリットやデメリットを持っているものです。
逆に考えてみれば、
どんな土地でも設計の工夫やアイデア次第で、
その土地が持つメリットを最大限に引出すことも充分可能である
ということにもなります。

ですから、
『高い土地=いい土地』
『安い土地=悪い土地』
という固定概念にあまり捕われず、
資金計画で導き出した予算を意識しながら土地探しをしましょう。
では、
何が土地選びに肝要なのか、
今回は土地探しにおいて大切な3つのポイントについて
お伝えしたいと思います。
まず1つ目ですが、
いいな~と思う土地が見つかったら、
『最低6回は現地を見に行く』ことです。
と言っても、ただ6回見に行けば良いという訳ではなく
ポイントは
『平日の朝・昼・夜』と
『日曜の朝・昼・夜』に行くことです。
平日の朝は、“陽の入り方”や
近隣の方たちの通学・通勤・ゴミ出しの状況などの様子が
見られます。
平日の午後も、しっかり“陽の入り方”をチェック。
これは重要なところですからね。
そして平日の夜は、
“外灯があるかどうか?雰囲気はどうなのか?”を確認しましょう。
これは意外と盲点となる部分なのですが、
大切なお子様の通学に関わってくることなので、
昼間だけではなく夜も見に行っていただければと思います。
これと同じように日曜日にも
朝・昼・夜の3回現地を見に行ってください。
その理由は、平日と日曜では人の行動は
全然違うからです。
意外にも多くの方が、土地を見に行くのは
日曜の日中だけなのですが、
これだけでは環境や近隣の状況は、よく分からないものです。
平日と日曜の両方の朝・昼・夜の近隣の状況や環境を
見ていただくことで、
より詳しくその土地を把握しましょう。
後から後悔してしまう・・
ということを最大限に防ぐことが出来るようになります。
続いて、2つ目のポイント
『近所にどんな人が住んでいるかリサーチすること』
ということについてお伝えしていきます。
もちろん、リサーチは不動産屋さんや住宅会社などに任せず、
自分ですることが大切です。
なぜなら、自分たちが一生暮らしていく土地となるからです。
多くの方が、
『聞きに行く時間がなかった』とか、
『何を聞いたらいいか分からないし、聞きにくい』とか、
『不動産屋さんに聞いたら心配ないと言ってて大丈夫だと思った』
という理由から、
自分自身でリサーチをしないまま土地を買っています (T_T)
あなたが一生暮らしていく土地、
✔近所の人はいい人なの?
✔浸水の心配は大丈夫?
✔地震の時は大丈夫?
✔学校までの通学路は安心?
✔病院やスーパーは?
✔自治会は?
✔ゴミ捨て場は?
など、心配なことがたくさんあると思います。
心配要素を減らす便利なものとして、
市役所や町役場に備えてある『ハザードマップ』があります。
過去の水災の状況、将来の災害予測、
液状化リスク、緊急時の避難場所、学校や病院施設の場所などが
記載されている地図です。
例えば、『〇〇市 ハザードマップ』でネット検索するとご覧になれます。
これを見れば、その土地のことを多く知ることが出来ます。
しかし、
そこでずっと暮らそうと検討するならば、
『ハザードマップ』を見るだけじゃなく、
それをもとに、近隣の方に、過去に水災があった時の状況は
どうだったのかとか、
時々起こる集中豪雨の時や台風の時の状況はどうなのか?
などの生の情報を教えてもらうようにするべきです。
1つ目のポイントの、6回土地を見に行っていただいた時に、
せっかくなので、勇氣を出して近隣の方に
色々と聞いていきましょう。
そうすれば、
どんな人が近隣に住んでいるのかも同時に分かることですし、
挨拶代わりにもなりますし、
一石二鳥にも三鳥にもなりますからね。
とっても大事なことなので、おっくうがらずに
思い切ってリサーチしてみてください。
では、
最後のポイントについてお伝えします。
3つの中で一番重要なので、
ぜひ参考にしていただければと思います。
3つ目のポイントは、
『住宅会社に、一緒に土地を見に行ってもらうこと』です。
その理由は2つあるのですが、
まず1つ目は
『なにも建ってない更地の土地だけを見ても、専門家でなければ、
その土地の上に
一体どんな家が建てられるのかが想像しづらいから』です。
ですから、住宅会社の方と一緒に見に行き、
望むような家を建てることが出来るのかということを、
アドバイスしてもらうようにするといいと思います。
そして、土地を契約する前に実際にプランを描いてもらい、
見積りまで出してもらうようにすれば、
より具体的にイメージが湧くようになるでしょう。
2つ目の理由は、
『土地以外にかかってくる別途費用が把握出来ないから』です。
以前の記事でお伝えしましたが、土地は、
雑誌やインターネットに掲載されている価格だけで
購入することは出来ません。
それ以外に、その土地の状況によって様々な費用が
かかってくるものです。
これらは、業者ではない方が調べることは難しいでしょうし、
不動産屋さんに具体的に聞いたとしても、
ずさんな調査しかしてくれない可能性もあります。
ですから、住宅会社にしっかりと事前調査してもらうことを
オススメします。
なぜなら建築するにあたり、
その土地がどういう状況になっているのかということは
住宅会社にとっては、
ものすごく大切なことですからね。
以上の2点から、
住宅会社と一緒に土地を見に行ってもらうことをオススメします。

ただ、住宅会社ならどこでもいいのか?
というと、もちろんそうではなく、
✔あなたに無理のない資金計画を
立ててくれる会社なのか?
✔住宅ローンに対する知識は豊富で
銀行に丸投げしないか?
✔あなたが建てたいと願う家の予算を
早い段階で、後出しせず正直に伝えてくれるのか?
✔土地の調査や近隣調査などを
快くしてくれるのか?
といった条件を満たす会社(人)がいいと思います。
逆に言えば、
✔資金計画もせずに、
いきなり土地を探し出そうとする会社(人)
✔先に土地を不動産屋さんで
決めてきてほしいという会社(人)
✔住宅ローンを銀行に
丸投げする会社(人)
✔手当たり次第に
たくさん土地情報を集めようとする会社(人)
✔土地が見つかるまで
プランを描いてくれない会社(人)
などは、注意しましょう!






